IMG_20190202_191145_100

eastern youthの吉野さんのソロ、outside yoshino。
まだまだ札幌の余韻を多分に引きずりながら金山のブラジルコーヒーへ。

smica4523_BtZgcKTnU5_
これ!(笑)
主催の内燃機関さん、よくコ○ダでジェリコ注文したとかツイートしてるもんなぁ…と思った(笑)

吉野さんが登場し、ギター持つも、ビール飲みつつ、すぐに歌わないよ、と。
ライブ前に、近くの立呑行って白子ポン酢ともう一品頼んだら、それがなくて、ええっとじゃあ、と頼んだのが白子の天ぷらで、ダブル白子。精力ついちゃって…なんて話をしつつ(笑)

何度か、なかなか歌わないよって言って、話を続けていたけど、この時間も好き。
バンドのライブでも少し話すけど、ソロのときのほうがゆったりとした時間。
ソロのときはどんな曲をやるか事前に決めていないそうだけど、休憩をはさんで前半と後半、歌詞とコードが書いてあると思しき、お手製の歌本のような帳面を「これじゃねぇな」とか言いつつ、ページ繰ったり、歌本入れ替えたり。
ソロのときはいつもこんなかんじで、でもたっぷりと約2時間。

譜面台を照らすライトと、もうひとつ裸電球があるくらいの、薄暗い、でもあたたかい灯りの中。
歌本セットして、小さく「ヨシ」とつぶやいたりしているのを、次はどんな歌かとどきどきしながら見つめている時間もとても好き。

ひとたびギターが鳴ると、グワッと熱くなる。歌はときに叫ぶように、語るように。
eastern youthの曲、bedside yoshino(ソロ音源での名義)の曲と、カバー数曲。毎回カバーも楽しみ。なかなか男性が歌わなさそうな、中島みゆきの「化粧」なんて曲をやったことも。
この日は、小林旭、細川たかし、浅川マキのカバー。
「心のこり」ものすごく久しぶりに聴いたけど、よい曲だなぁ。
母親が細川たかし大好きだったので、子供の頃はよく聴かされたけど、演歌には興味なくて(笑)
しかし大人になって、吉野さんの滋味ある歌声で聴くと、じんわりと沁みるように響く。

「心のこり」のあとだったと思うけど、取り残される曲が好き、いつも取り残されてきたから、というようなことを話して、そんな曲をもう一曲、と、浅川マキ「あたしのブギウギ」。

ああ、私もそうかもしれないなぁと思う。
取り残されて、もう会えないとわかっているのに、心は求めていて旅にでちゃうような曲。
寂しいけれど、それを嘆くようなことはなくて。そんな時期はとうに過ぎてしまったか、嘆くようなガラじゃないか。
…ああ、うん、好きだな、うん。

カバーとは前後するけれど。

若い頃、こんなに長生きするとは思わなかった、若い頃は、長生きするのがかっこ悪いみたいに思っていたけど、まだまだ長生きしますよ、と話はじめた。

死んで伝説になっても、ギターは一音も出せない。死んでしまったら、ギターは弾けない。
「あれ?ここにいんじゃねぇの?」なんつってみても、ギターは鳴らせないもの。
生きてこそギターが弾ける、たとえ指が2本、1本になっても、指1本で弾き鳴らせる。右手なくなっても、どうにかして左手で弾けると思う。
でも、死んだら、弾けない。
だからまだまだ長生きする。生きてるうちは弾き続ける。

…話を聞いてる最中から涙が止まらなくなってしまった。

土砂降りの中、妙に静かに感じた。冷えて、湿った夜気。
バンドが鳴らす音に、ごっそりと欠けたギターの音、歌。
あのギターの音は、もう鳴らないのだ。

話のあと、はじまった「テレビ塔」。涙止まらなくて。
誰かひとりのことではない。このあとにも、昔の仲間、半分ぐらい死んじゃって、と話していた。
それでも。どうしても思い出してしまう人がいる。札幌行ったとき、ちょうどお誕生日だったんだもんね。

吉野さんが倒れてから、もう10年になるのだなぁ。戻ってきてくれてよかった。ほんとうによかった。長生きして、ギターを弾き続けて、歌い続けて、ずっとずっと観ていきたい。

アンコール。
かぶっていたハンチングに、主催者の方のお手製の角をペタッ、ペタッとはりつけて、吉野おに登場(笑)
「鬼はーうち!福もーうち!」
三角パックの豆をパラパラ、最後には「シリカゲルー!」(笑)
同じ内燃機関さんの企画で、去年はミサトとトンカツが餅まきやったのを懐かしく思い出していたので(これがなかなか本格的な紅白餅だったのだ)、豆まきはじまってすごくうれしかったなぁ。
こういう楽しいことも企ててくださって、ほんとにありがとうございます。

あと、メール予約でチケットが手元に残らないからとしおりまで配っていた。名古屋、熱いのですよ。
IMG_20190203_085327_042



セットリスト
====================
01.裸足で行かざるを得ない
02.夜明けの歌
03.ファイトバック現代
04.念力通信
05.ちっぽけだって、なんだっていいから、歌を俺にくれ
06.地図のない旅
07.さすらい(小林旭 カバー)
08.ソンゲントジユウ
==休憩==
09.履いつくばったり 空を飛んだり
10.ナニクソ節
11.有象無象クソクラエ
12.テレビ塔
13.心のこり(細川たかし カバー)
14.私のブギウギ(浅川マキ カバー)
15.矯正視力〇・六
16.いずこへ
17.故郷
18.まともな世界
en. 街の底